今年は、3年ぶりに夏休みが取れた。前から行きたかった北アルプスの奥座敷・雲ノ平を縦走した。
7/28（土） 東小金井 → 越後湯沢 →  富山駅前 
             ビジネスホテル泊
7/29（日） 富山駅 → 有峰口 → 折立 → 
             太郎平小屋（泊）
7/30(月） 太郎平→薬師沢→雲ノ平アラスカ庭園→
             奥日本庭園→雲ノ平山荘（泊）
7/31（火） 山荘 → 祖父岳 → ワリモ分岐 → 
             水晶小屋 → 野口五郎岳（泊）
8/01（水） 小屋 → 三ツ岳 → 烏帽子小屋 → 
             高瀬ダム → 信濃大町 → 東小金井

7/29午後、小屋に着いたころは、一面ガスの中。
17時の夕食後、雲が沈んで晴れてきた。
小屋の向こうには、薬師岳の中腹が見えた（まだ、雲の中）。
  

太郎平；夕暮れのガスの切れ間から、水晶岳が姿を現した。
明日行く雲ノ平は、その右手前の大地状の高原。
明後日は、あの水晶岳の右手を越えて、その後側の野口五郎岳まで行く。
  

太郎平小屋の朝、雨音で目が覚めた。レインコートを着て小屋を出た。木道のまわりはガスで何も見えない。
  

雨は昼前に止んだが、雲ノ平の上はガスだった。
アラスカ庭園で昼食、奥日本庭園を過ぎても晴れない。
山荘があるギリシャ庭園に近づいてきた。
  

 雲ノ平山荘の前にクロユリが数株、咲いていた。
  

夕暮れになって、19時に天気予報放送はみんなで見て、ふと外をみたら
ガスが晴れて、西は夕焼け、東には夕映えの水晶岳が赤く輝いていた。
これは自然の贈り物、山荘の全員がカメラを持って走りでてきた。
  

西の空は夕焼け空、明日は晴れだ。
  

雲ノ平の朝、この山行で初めての快晴、笠ヶ岳のピークが朝日を浴びて浮かんだ。
手前は、ギリシャ庭園。
  

祖父岳に登る途中で、遠くの尾根の鞍部（右手）にかすかに太郎平小屋が見えた。
左手前には、夕べ泊まった雲ノ平山荘とギリシャ庭園が拡がる。
  

祖父岳へ、雪渓を登る
  
  

祖父岳から北アルプスのパノラマが拡がった。遠くに、槍ヶ岳と穂高連峰。
その手前に、いつか歩いた樅沢岳と双六小屋へのの尾根が続く。右の手前は三俣蓮華岳の穏やかなうねりが重なった。
  

三俣蓮華岳の向こう、彼方に笠ケ岳のピークが次の山行を誘う。

ワリモ分岐への登りで、イワカガミに出会った。
モヒカン頭のワリモ岳をバックに、イワカガミを撮った。
  

ワリモ分岐で早い昼食。岩苔小谷から水晶岳へのスロープが美しい。
小谷の向こうには、薬師岳がどっしりとした姿を見せた。
  

水晶小屋からのパノラマは、素晴らしい。
西には、彼方左手に黒部五郎のカールが見えて、なだらかな北ノ俣岳が続く。
その手前に昨夜泊まった雲ノ平とさっき登ってきた祖父岳が丸く見える。
  

祖父岳より南に目を移すと、ワシモ岳と鷲羽岳、ここは来年来れたら、登ってみたい山だ。
 そして遠くに槍ヶ岳と穂高連峰。
あのワシモ岳の下の尾根道を歩いてきた、今日は好天で最高の日になった。
   

南東には、槍・穂高の前衛の山々、大天井岳とその向こうに常念岳が望める。
   

水晶小屋は小さな肩の小屋。東側には、野口五郎岳から烏帽子岳に連なる尾根が拡がる。
その北には去年歩いた爺ヶ岳がかすかに見えた。鹿島槍の双耳峰もわかる。
時計はもう午後１時を回った。今夕の宿は、あの野口五郎岳の向こうの陰のはず、まだ先が長い。
  

今回の山道は難所はなかった。その中で少し緊張する悪路が東沢乗越あたり。
ここから、野口五郎岳の平坦な尾根が大きく見えてきた。
  

真砂岳への尾根道から、かわいい五郎池がみえた。立山が少しづつ大きくなってきた。
   

東沢乗越を越えて、日陰の斜面に雪渓が多くなった。
槍ヶ岳を見ながら快適な尾根漫歩が続く。
   

野口五郎への登りでは、水が不足した。小屋でもっと買ってくるんだった。
このあたりで、少しバテテきたので、大休止、
残ったお湯でコーヒーを淹れて乾きを癒した。
まっ直ぐな斜面の向こう、北北西に立山が見えてきた、左方は赤牛岳。
  

野口五郎岳の頂上に着いたのは１７時ごろ。だいぶ陽が傾いてきた。
昨日の小屋では、夕食が１７時からだったが、遅く着いて、
「夕食はもうありません」 てなことがないだろうな？ 
と気にしながら、自動シャッターをセットした。空が青い。
  

夕暮れ間近、小屋が見えてきた、ほっとする。
立山が大きく見える。
    

小屋で一休みして、日没前に北側のピークに登った。
さっきの野口五郎岳を振り返ってみた。
  

小屋の北側のピークから、明日行く尾根を展望した。その向こうに爺ヶ岳と鹿島槍。
  

8/1 朝、4：30起床。この山歩きで初めての御来光を拝んだ。
   

8/01朝、6：00野口五郎小屋出発。
北側のピークから、朝日に照らされた水晶岳、これは雲ノ平の反対側になる、よく歩いて来れた。
  

昨日はいい日だった。今日も、快晴。
三ツ岳への尾根道、さあ、これからは長ーい下り道。 まだ誰にも会わない。