シンガポールからドバイへの便が2時間遅れたので、乗り継ぎ便（ドバイからイェメン行き）には乗れなかった。 
やむなく、ドバイで1日過ごすことになった。ホテルのボーイに誘われて、砂漠ツアー（Desert SAFARI） 
250デルハム＝約8000円に行ってみることにした。ホテル発16時、40分ほどで砂漠地帯になった。
砂漠に入ってから、TOYOTAランドクルーザーのタイヤ空気圧を下げた。
『こりゃ、本格的に走る気だな』 楽しみ楽しみ！・・・・・と思ったのは、最初の数分間だけだった。
  

砂丘はドライバーの運転ががらりと変った。 ジェットコースター並みのスリル、斜面を斜めに下る、急な斜面を直滑降。腕はたしかで、砂漠走行のライセンスを持っているんだそうな。 揺れがすごくて、かろうじて撮った写真がこの一枚、ガラスの反射が入ってしまった。
  

5分と経たないうちに、胃がむかついてきた。気持ち悪ーい、頭も痛くなる。
こりゃーあと10分ももたない。でも他の乗客5人は楽しんでいる、女性は無言になってしまったが・・・。
 参った。僕だけ降りたい、かろうじて言った・・・  
『俺は砂丘を走るところの写真を撮りたいんだ、砂丘のTopで停めてくれー。』    
 ドライバー『 もすうすこし走ったら、いいとこに行くから待ってろ』 
あとは、必死で足を踏ん張って、つり輪に掴まって、窓ガラスに頭をぶつけないようにしてるだけだった。
もう、カメラ構える元気も失せた。

やっと、砂丘の頂上直下の窪地に車が停まった。
皆が僕に、『Are you OK？』。 ちっともＯＫじゃない『My stomach is no good. Ｉ will take a rest』
風に吹かれたら、少しはよくなるかと砂丘を登った。
窪地には、多くの四輪駆動車が集まってきた。
  

砂丘のてっぺんで、すこし気分もよくなってきた。
日が落ちてきた、やっぱり来てよかった。 （でも、このツアーには二度と来ない）
  

夕日を見られたので、全員車に戻って、さあ帰ろう。
僕が運転手に言った 『あなたの運転テクニックがうまいのはようわかった、だから、帰りは静かに行こうよ』  乗客全員で大笑いだった、僕は真剣だったのに。
でも、すこし滑らかに運転してくれた。いい顔のドライバーだった。
  

日が暮れて、砂漠が真っ暗になった頃、車はわき道にはいってテントの広場に入った。 ここで、家族連れや子供達はラクダ乗りを楽しんで、大人はゆっくり休憩。
  

のんびりと焼肉の準備。
  

広場の絨毯の上に座って、焼肉とやさいと炒めたご飯の夕食だった。