乾徳山の背後にある黒金山、乾徳山経由では日帰りにはちと遠い。 林道をうまく使ってアプローチを
短くしようと、岩野さんと下見にバイクで出かけた。乾徳山（南）林道はゲートが開いていて、十分に
走れる、登山道と交差する“林道出合”は大きな広場になっていて、タクシーのＵターンも大丈夫。
これで行けると見た。
   

もしも、林道出合までタクシーが入ってくれないと、140号線の青笹から登ることになる。 
ここの登り口も確認に行った。 これで準備万端。
  

下見を終えて、140号線を窪平で右折して、乙女高原経由で 水ヶ森林道に入った。 
Rindowsで走った頃はダートだったとの記憶が、今は完全舗装路だった。
   

水ヶ森林道の南端は、帯那山 1375ｍ、林道が開通する前はアヤメ咲くハイキンング・
コースだったという。 今は頂上に荒れ果てた廃屋が残っているだけ。
惜しくも、アヤメの見ごろには ちと早すぎた。
   

下見の仕上げは、ほったらかし温泉。 ここで、勝沼の街と山並みを遠くに見ながら、
ゆったりと露天風呂で命の洗濯をした。 蕎麦食べて、ホントいい湯だった。
   

当日、甲州タクシーの 6人乗りマニュアル・ギア車１台に、に我々5人が乗れた。
去年、小楢山の帰路・オーチャードビレッジまで来てくれたのも甲州タクシーの
６人乗りだった。 （古い車だけど、貴重です）  林道は、タクシーにとっては
荒れた路面だったが、予定どおり牛首・林道出合の広場＝標高1500mまで入れた。
   

登山開始、牛首のタル（鞍部）に向けて、アカヤシオ咲く山道を登った。
この道は「山と高原地図」では、点線のコースだが、ふみ跡十分で迷わない。
短い時間で稜線まで早く登れる。
  

天気予報では、午前中は晴れ、でも山岳の天候崩れは早く、10時頃には
上からガスが下がってきた。 この道の左手に黒金山、笠盛山、乾徳山が
見えるはず。
  

登りの途中 10：30頃、倍速の足を持つ堀江さんが迎えに下って来た。
「タルで待ってると寒いから歩くほうがいい」・・・と。 山行こかシニアのタル到着は11:00。
タルのササ原は風の通り道、気温は12℃、じっとしていると寒い。
   

タルに着いたころ、ガスが少し上がって、黒金山が見えた。
   

牛首のタルで休憩、10分ほど。 出発間際、ガスに隠れていた乾徳山が姿を見せた。
  

タルからの尾根道は、ずっと苔むす森の中の道だった。
上が明るくなって、もう、頂上は近い。
  

頂上に出た途端、西側が開けた。 ガスの向こうにゴトメキの尾根・標高2000〜2200mが姿を見せた。
  

頂上2231mで昼食。 風がやわらかくて、気温14℃、寒くない、休憩にピッタリの場所。
山行こかメンバーは、坂下、小杉、岩野、堀江、丸山の５人。
   

この背後（東）が本当の頂上2231.6m。 東側は林に遮られて、乾徳山は見えなかった。
  

昼食を終えて出発直前に、国師ヶ岳2592mが見えた。
国師の左の北奥千丈岳2601mは奥秩父最高峰。 天気のいいときに、また来よう。
  

展望シミュレーション・ソフト；カシミール３Ｄで国師岳方面を見てみた。
国師ヶ岳と北奥千丈岳のほか、雲が晴れれば、金峰山や湯の丸山が
見えたかもしれない。
  

黒金山頂上をあとに、もと来た道へ。 天気が悪いので、乾徳山回りは諦めて、ピストンで起点に戻る事にした。
  

さっきは寒かったタルを過ぎて、雲の高さが上がり、乾徳山がよく見えた。乾徳山2031mの右のピークは笠盛山2072m。
  

ところどころ、石楠花がいい色で咲いていた。
背後は黒金山。
   

標高2000m付近は、カラマツの季節。何回見ても、若葉の季節はいい。
「・・・♪・カラマツ萌ゆる春山にみんなで、みんなで行ったっけ♪・・・、」
  

来た路を振り返ると、行きにはガスで見えなかった牛首の峰2086mがよく見えた。
   

今回の“山行こか”では、堀江さんは、３回、出迎え歩きで行って戻って、我々シニアの1.5倍くらい歩いた・・・と思う。 下山路で、一緒に一枚 『あれが黒金山』・・・演技です。
  

牛首の峰が高くなって、黒金山と一緒の視野に入るようになった。
林道出合まで、もう一息。
  

往復ピストンも悪くない。 行きとは違う角度から、
景色や花が見られる。帰りは、アカヤシオの林が
行きより綺麗に見えた。
  

行きより雲が薄くなり、日の光が明るくなった。
林の中で桃色の花が映えた。